Windows での Django のインストール方法¶
このドキュメントでは、WindowsにPython 3.13とDjangoをインストールする手順を案内します。また、Pythonプロジェクトの作業を簡単にするための仮想環境のセットアップ方法についても説明しています。これはDjangoプロジェクトに取り組む初心者向けのガイドであり、Django自体の開発を行う場合のインストール方法を示したものではありません。
このガイドの手順は、Windows 10でテストされています。他のバージョンでも手順は似ています。 Windows のコマンドプロンプトの使い方に精通している必要があります。
Python をインストールする¶
DjangoはPythonのウェブフレームワークであるため、Pythonがマシンにインストールされている必要があります。執筆時点では、Python 3.13が最新バージョンです。
あなたのマシンにPythonをインストールするには、 https://www.python.org/downloads/ を開きます。最新のPythonバージョンのダウンロードボタンが表示されるはずです。実行可能なインストーラをダウンロードして実行します。 "Install launcher for all users (recommended)" にチェックを入れ、"Install Now" をクリックします。
インストール後、コマンドプロンプトを開き、次のコマンドを実行して、Python のバージョンが今インストールしたバージョンと一致するかどうか確認します。
...\> py --version
py
が認識されないか、見つからないとき
Pythonのインストール方法によっては、コマンドプロンプトで py
コマンドが使えないことがあります(Microsoft Store経由でインストールした場合など)。
その場合、 py
コマンドの代わりに python
コマンドを使用します。
参考
詳細は Using Python on Windows ドキュメントを参照してください。
pip
について¶
pip は Python のパッケージマネージャで、Python インストーラにデフォルトで含まれています。Python パッケージ (Django など!) のインストールとアンインストールに役立ちます。残りのインストールでは、 pip
を使ってコマンドラインから Python パッケージをインストールします。
仮想環境の構築¶
作成する Django プロジェクトごとに専用の環境を用意するのがベストプラクティスです。Python のエコシステム内には、環境やパッケージを管理するための多くのオプションがあり、そのいくつかは Python のドキュメント で推奨されています。Python 自身にも環境管理のための venv が付属しています。
プロジェクトの仮想環境を作成するには、新しいコマンドプロンプトを開き、プロジェクトを作成するフォルダに移動して、次のように入力します:
...\> py -m venv project-name
これにより、'project-name'というフォルダーがまだ存在しなければ作成され、仮想環境が構築されます。環境をアクティブにするには、以下を実行します:
...\> project-name\Scripts\activate.bat
仮想環境がアクティブ化され、コマンドプロンプトの隣にそれを示す "(project-name)" が表示されます。新しいコマンドプロンプトを開始するたびに、環境を再度アクティブにする必要があります。
Django をインストールする¶
Django は仮想環境内で pip
を使って簡単にインストールできます。
コマンドプロンプトで、仮想環境がアクティブであることを確認して、以下のコマンドを実行します:
...\> py -m pip install Django
これにより、Django の最新版のリリースがダウンロードされ、インストールされます。
インストールが完了したら、コマンドプロンプトで django-admin --version
というコマンドを実行することで、Django が正しくインストールされたかどうかを確認することができます。
Django とともにデータベースをインストールするための情報については、 データベースを動かす を参照してください。
ターミナルのカラー出力¶
クオリティ・オブ・ライフ機能により、ターミナルに(モノクロではなく)色のついた出力が追加されます。最近の端末ではCMDとPowerShellの両方で動作するはずです。何らかの理由で無効にしたい場合は、環境変数 DJANGO_COLORS
を nocolor
に設定してください。
古いWindowsバージョンやレガシー端末では、シンタックスカラーリングを有効にするには colorama 0.4.6 以上をインストールする必要があります:
...\> py -m pip install "colorama >= 0.4.6"
色の設定については シンタックスカラーリング を参照してください。
よくある落とし穴¶
どんな引数を与えても
django-admin
がヘルプテキストしか表示してくれない場合、Windows のファイルの関連付けに問題がある可能性があります。PATH
に Python のスクリプトを実行するのに必要な環境変数が2つ以上設定されていないかどうか確認してください。2つ以上のバージョンの Python をインストールした時にこの問題が起こることがあります。プロキシ経由でインターネットに接続している場合、コマンド
py -m pip install Django
の実行がうまくいかないかもしれません。コマンドプロンプトで、プロキシ設定用の環境変数を以下のように設定してください:...\> set http_proxy=http://username:password@proxyserver:proxyport ...\> set https_proxy=https://username:password@proxyserver:proxyport
一般に、Django は
UTF-8
エンコーディングが入出力に使われることを想定しています。このため、システムが別のエンコーディングを使うように設定されていると、 問題を引き起こすかもしれません。最近のバージョンの Python では、PYTHONUTF8
環境変数を設定することで、UTF-8
エンコーディングを強制できます。Windows 10 では、システム設定の にあるワールドワイド言語サポートで Unicode UTF-8 を使用
をチェックすることで、システム全体の設定を行うこともできます。