SpatiaLite のインストール¶
SpatiaLite はSQLiteに空間データのサポートを追加し、それを完全な機能を持つ空間データベースに変えます。
まず、システムパッケージやバイナリから SpatiaLiteを インストールできるかどうかを確認してください。
例えば、SpatiaLite 4.3 以上をパッケージ化している Debian ベースのディストリビューションでは、 libsqlite3-mod-spatialite
パッケージをインストールしてみてください。古いリリースの場合は spatialite-bin
をインストールしてください。
macOS の場合は、次の 手順 に従ってください。
Windowsの場合は、 Gaia-SINS ホームページにバイナリがあります。
いずれの場合も、常に ソースコードからのインストール が可能です。
ソースコードからのインストール¶
GEOSとPROJ は、 SpatiaLite をビルドする前にインストールする必要があります。
SQLite¶
まず最初に、SQLite が R*Tree module でコンパイルされているかどうかを確認してください。sqlite3 コマンドラインインターフェースを起動し、以下のクエリを入力してください:
sqlite> CREATE VIRTUAL TABLE testrtree USING rtree(id,minX,maxX,minY,maxY);
エラーが発生した場合は、SQLite をソースから再コンパイルする必要があります。それ以外の場合は、このセクションをスキップしてください。
ソースからインストールするには、SQLite download page から最新の amalgamation ソースアーカイブをダウンロードし、展開してください:
$ wget https://www.sqlite.org/YYYY/sqlite-amalgamation-XXX0000.zip
$ unzip sqlite-amalgamation-XXX0000.zip
$ cd sqlite-amalgamation-XXX0000
次に、 configure
スクリプトを実行します。ただし、SQLite が R*Tree モジュールをビルドすることを認識できるように、CFLAGS
環境変数をカスタマイズする必要があります:
$ CFLAGS="-DSQLITE_ENABLE_RTREE=1" ./configure
$ make
$ sudo make install
$ cd ..
SpatiaLite ライブラリ (libspatialite
)¶
download page から最新の SpatiaLite ライブラリのソースバンドルを入手してください。
$ wget https://www.gaia-gis.it/gaia-sins/libspatialite-sources/libspatialite-X.Y.Z.tar.gz
$ tar xaf libspatialite-X.Y.Z.tar.gz
$ cd libspatialite-X.Y.Z
$ ./configure
$ make
$ sudo make install
注釈
macOS ユーザーがソースからビルドする場合、SpatiaLite ライブラリとツールは target
を設定する必要があります:
$ ./configure --target=macosx
macOS 固有の手順¶
SpatiaLite ライブラリとツールをインストールする場合、macOS ユーザーは Homebrew を使用できます。
Homebrew¶
Homebrew は、SQLite、SpatiaLite、PROJ、GEOSを含む全ての SpatiaLite 関連パッケージをあなたに代わって処理します。以下のようにインストールしてください:
$ brew update
$ brew install spatialite-tools
$ brew install gdal
最後に、GeoDjango が SpatiaLite ライブラリを見つけられるように、そのパスを SPATIALITE_LIBRARY_PATH
に設定してください。これは brew のインストールパスの中にあるはずです。下記で確認できます:
$ brew --prefix
/opt/homebrew
このbrewインストールパスを使うと、フルパスは次のようになります:
SPATIALITE_LIBRARY_PATH = "/opt/homebrew/lib/mod_spatialite.dylib"